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高次脳機能障害の画像診断(因果関係)

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高次脳機能障害

脳の萎縮の画像所見・事故との因果関係

頭部MRI画像や頭部CT画像で脳の萎縮等が認められる場合には、あまり問題にはなりません。しかし、頭部MRI画像では脳の萎縮が認められないのに、実際には、脳の萎縮が始まっている場合があります。
MRIは脳を含む水分を含んだ柔らかい組織の状態を撮影することはできますが、萎縮が進む前の初期の段階では画像上判断できないことがあります。その場合、後日、脳の萎縮が明らかになっても、事故から時間が経過していることから、事故との因果関係を否定される場合があります。
そこで、脳萎縮の初期の段階で、脳の異常を明らかにする必要があります。
その方法の一つに、脳が糖分を栄養としており、脳の機能に障害がある場合には、脳の糖代謝が低下することに着目して検査する方法があります。

PET画像による脳機能検査

PET画像によって、正常な画像と患者の画像を統計的に比較し、糖代謝が低下していることや、脳の機能が低下している部分を明らかにして、患者の記憶力低下や味覚消失等の症状と脳の機能低下部分の一致していれば事故との因果関係があることを立証できる可能性があります。